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好奇心のきらめき/TOKIOニューシングル「クモ」レビュー

昔は雲を眺めながら色んなことを思っていた。
雲の流れはじっと眺めていると速く見えるなあ、
広いところで雲を見上げると、ほんとに空が丸く見えるなあ、など。
雲以外のことももちろん考えていたが、きりがないのでやめよう。

とにかく、雲を見ると、自分の普段の速度がいかに早いか、気付かされることが多かった。

今回のシングルは、そんなふうにもう一度、ゆったり自分を見返す機会を与えてくれた作品だと思う。

「シンプルなサウンド」
この楽曲を色んな音楽店や雑誌がそう紹介している。
わたしも最初にCDを開けて聴いた時は、こんなにシンプルでいいのか、と思ったし、こんな地味じゃ売れないんじゃないか、とすら思った。

フラゲしたあと、一日余裕があったので、当日用に絵を描こうと、わたしなりにこの曲を解釈することにした。
解釈と言っても、メモ帳に単語を走り書き程度なのだが、色んなことが見つかった。

少ない音(一番冒頭)→たくさんの音(一番サビ~)は心境が変化するストーリー性を表している?

二番冒頭のフワフワした音は雲の漂う音?

クモというタイトルで、ジャケットが水中なのは、空にも水中にも光が射すから?

では、空や水中の真ん中にいる自分自身こそが、光なのではないか?

サビのキラキラした高音については、好奇心を表しているのではないか?

などなど。
全部にはてなマークが付いているのは、個人の解釈であり、長瀬くんが自らのラジオで言っていたように、「音楽はイメージを決めつけちゃいかん」からだ。

でも、キラキラした音=好奇心という発想は自分なりに一番気に入ったたとえで、どこか歌詞に似通った点のある長瀬くんの代表作「リリック」にも繋がった。

「当たり前のことがどこか美しく見えた/リリック」
「ずっと見ていた景色も悪くないと気付き始めた/クモ」
その前後に繋がる、
「明日も君に会えると願う/リリック」
「明日も誰かに会いたいな どこに行こうかな/クモ」
の言葉。

「明日」。これは好奇心そのものではないかと思う。
明日を楽しみに想う力がなければ、生きる気力も湧かない。君でも、誰かでも、どこかでも、なにか探しに行けるものがあれば、人は楽しい。その探しに行くときのキラキラ色づいた景色が、クモのサビの風景で、生きる活力そのものなんだと思う。

長々と語ってしまったが、あくまで聴いた人それぞれに、それぞれの「クモ」によるストーリー、音を探してほしい。雲を見上げて空想した、幼いころのように。

そして最後に、この一見地味な一曲を、売れるか売れないか関係なく、「ストレート勝負のロックナンバー」と肩書きした長瀬くんに、ひたすら無骨さ、カッコ良さを禁じ得ないのである。

ぜひ気になったら買ってみてほしい。疲れた心をなぐさめ、また立ち上がらせてくれる、頑張れソングばかりではない今のTOKIOが、ここにあるから。

もう一曲目のstoryは、また今度書こうと思う。どちらも名曲であることを保証する。

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